こんにちわ、まさやんです。
さあ、今日もガツガツ
学んで行きましょう!
今回のテーマは色です。
鑽孔図書裏表紙に書いてありますが・・
「人はピンクで若返り、黒い服は皺を増やす。
白い下着で健康促進。赤は血圧を上げ、
不眠症には青が効く。
黄色い車は事故が少なく、
紫好きは芸術家が多い。
ヒトの心と身体に影響を及ぼし、
その好みで相性、適職さえも分かり、
ストレス解消にも役立つ色の謎を、
日本の商品学の草分け的存在である
商学博士が科学的に証明した、
現代人への快適色彩生活のすすめ」
ということですが、
色についていろいろな考察が
あるようですね。
それでは、どうぞ。
1、色は無言で仕事をする。
■色には感情がある。
色には人間の生理や
感情に及ぼす力がある。
それは人間が色を単に目だけではなく
心で受け止めているからである。
そのなかで、
まず暖色と寒色が代表的なもの。
つまり、暖かく感じさせたり、
寒くさせたりする色彩である。
暖色系とは、赤、橙、黄、などの
長い波長の色をいい、
太陽や火を暗示するので、
心理的に暖かさを感じさせる。
また、寒色系とは、
青、緑青、青緑などの
短い波長の系統で、
水、空、氷、などを暗示し、
心理的に冷たく感じさせる。
青緑を氷青と呼ぶほどである。
好き嫌いと関係なく、暖色系を観ると、
実際に身体は温まり温度も上昇する。
これを体感温度(sensible temperature)という。
逆に、寒色系や薄暗いところでは、
身体が寒く感じ、自律神経への刺激もないので
体感温度は下がる。
これについて多くの職場などで
統計的調査が行われている。
たとえばロンドンのある工場では
女子従業員の欠勤が多く、
何が原因が調べたとこところ、
彼女たちが鏡をのぞくとき、
病人のように映って見えた青色光の
しわざであった。
ウソの様な話だが、青色光が
病気を作り出していたのである。
おまけに壁の色が
陰気な灰色と来ていたからたまらない。
さっそく壁を暖色系のベージュに塗り替えると、
青色光は中和され、欠勤は減少した。
ロンドンの別の工場では、灰色の機械が明るい橙に
塗られただけで士気が高揚し、
事故は減少、不機嫌だった従業員が作業中も
歌を歌い始めたという。
ところが、
その工場のカフェテリア(セルフサービスの食堂)では、
空気調整もよく青色の明るい壁であったが、
従業員は21度の室温でも寒い、寒いとこぼし、
上着を着て食事する者さえいた。
そこで、24度まで室温を高めてみたが、
やはり寒いと苦情が出る。
その原因が壁の色であることをつきとめ、
橙色に塗り替えると、24度では暑すぎると文句が出て
結局、もとの室温、21度に低めたら、
みんな満足したという。
逆に、室温が高いという不満があった工場では、
明るい灰色、パステル調の緑色などの寒色系を
導入したところ、それだけで不満は解消した。
アメリカのある工場では、空気調節をして
その室温をつねに21度に維持していたが、
女子従業員たちから
寒いという苦情が絶えなかった。
そこで、室温はそのままにして、
白い壁をくすんださんご色に塗り替えたところ、
苦情はパッタリ止んだ。
とても信じられないという人がいるであろうが、
簡単なテストでハッキリ証明できる。
一定温度の水を二つのガラス容器にいっぱい入れ、
一方は、赤橙色に、他方は青緑色に水を染めて、
手を入れて「どちらの温度が高いか」を聞いてみると、
被験者の多くは赤橙と答える。
数多くの人に50色のカラーカードを提示して、
暖寒の色相をつきとめたところ、
一番暖かく感じる色相は赤橙に集中した。
一方つめ痛い色相となると緑青から青、紫、
と広い範囲にバラツキがあった。
寒色系の領域のごうが広い。
だから、「ブルーのカーテンをピンクのカーテンに替えたら、
部屋が暖かくなりました。」なんてことはあたりまえのこと。
人々の感じる温度を調査してみた結果、
暖色系と寒色系では、その心理的温度差(体感温度)は、
三度もひらきがあることが判明している。
カーテンの色だってバカにしたものではない。
温度差が、三度も違うのだから、
よほど鈍感な人は別として、
無意識にカーテンの色の影響を受けることになる。
以上です。
部屋のカーテン一つ取ってみても
雰囲気つくりに大切なんだなあと
感じました。
それでは、また次回、
色についてイロイロ書きますね。
著書名:色の秘密 最新色学入門
著者名:野村 順一
出版元:文春文庫PLUS
より一部抜粋しました。