こんにちわ、まさやんです。
前回の続きです。
商品をどう売るかについて
述べています。
それでは、どうぞ。
●「商品をいかに売るか」と考える限り、あなたは売れない
~途中省略~
多くの方は
「この商品をどう売ったらいいんだろう」
「今どの商品を売ったらいいんだろう」
と考えがちですが、
お客から見れば
そういう思考ではないわけですね。
なぜならお客がお店に行くのは
「事件や冒険に加わるということ」、
商品を買うのは
「楽しみのため、生活に別の次元を加えてくれる
経験に参加するため」だからです。
例えば、あるメーカーさんからこんな相談がある。
「うちの商品はこれこれこういうものなんですが、
先生、どのようにしたらもっとよく売れるのでしょうか」って。
~途中省略~
「この商品をどのように売るか」
「どうしたらこの商品がもっと売れるだろうか」
「どうしたらこのサービスがもっと売れるだろうか」
「どうしたらわが社の製品がもっと売れるだろうか」
と考えること自体が、
すでに答えの出ない道を歩いている。
魔力にかけられている。
すると先ほどの「花びんの絵」と一緒で、
脳はそのように見て、考えてしまうクセがついてしまう。
先ほども書きましたが、わたしのところにくる相談の多くが、
「どうしたらこの商品がもっと売れるか」というものです。
繰り返しますが、
これは大変な間違いです。
なぜか?それは
「商品を買いたい人」はこの世にいない
からです。
「でもウチの商品は売れているよ」って、
それは、商品が売れているんじゃないんですね。
商品を買いたい人はいない。
いないのに、
「この商品をいかに売るか」と考えても、
まったくズレてしまう。
そして、このように考え始めた途端に、
そのようにしか世界が見えなくなるし、
そのようにしか発想できなくなるから、
それは完全に発想が間違ってしまう。
先ほどの、「黄色い財布」と
「ブレスレット」の話を思い出してください。
あれを買ったお客にとって、
「財布」か「ブレスレット」かは、
このさいどうでもいいことなわけです。
買う商品は何でもいいです。
彼らが買ったものは
「財布」や「ブレスレット」ではない。
「お金がふってわいてくる方法」です。
くどいようですが、
「花びん」を顔として見た途端に、
今度は「花びん」とは
見えなくなったでしょう。
↓「花びん」にも「顔」にも見える絵
「花びんの絵」と「顔の絵」とは、
同時に見えないんです。
脳というのは。
ですから
「この商品をいかに売るか」と考えた途端に、
その脳の回路だけが動きますから、
その方向でしか発想できない。
その方向でしかお客の動きが捉えられない。
その方向でしか世界が見えないんです。
これは全く危険な状態。
なぜならば、
「商品を買いたい人」は世の中にいないわけだから、
どんどんズレていくわけです。
「商品を買いたい人」はこの世にいないとは
どういうことか?
この問いに対する答えの前に、
あなたの理解をより深めていただくために、
もう少し話を続けましょう。
以上です。
商品を買いたい人は
この世にいないということは
どういうこと?
また次回・・。
著書名:失われた「売り上げ」を探せ!商売繁盛の大冒険
著者名:小阪 裕司
出版元:フォレスト出版
より一部抜粋しました。