こんにちわ、まさやんです。
毎日行く職場には、
感情を持ったたくさん人間がいます。
みなさん、機嫌がよければ
いいのですが、
中には朝から
不機嫌な方も。
そんな社員が
感情的に四方八方に
八つ当たりしようものなら、
もう大変です。
上司ならもっと最悪です。
本当に疲れますよね・・。
そんな職場の雰囲気を変える
方法がいくつかあるようなので、
そのなかの一つをご紹介しますね。
上司から見た視点ですが、
(たぶん同僚でも使えるテクだと思います)
ご参考になれば幸いです。
それでは、どうぞ。
■「説得」しようとするのではなく、「レッテルを貼る」
ビジネス雑誌には、相変わらず、
「部下を動かす○○法」とか
「このセリフを覚えれば、部下も納得してくれる」
などという企画や特集が毎号のようにどこかで載っている。
それだけ部下を動かし方の
ヘタな上司が多いということである。
部下を動かすときに肝心なことは、
「説得しようとするな!」ということだ。
たいていの場合、
説得は効かない。
なぜなら、
社内での立場が上位である上司が
説得しようとすると
それは「説得」ではなくて、
「説教」になってしまうからである。
説得が上手くいくのは、基本的には
立場が同じである人物がやる場合であって、
立場の上の人間が説得をしようとすると、
どうしても上から押しつける感じになってしまうのだ。
上司と部下では、そもそもの立場が違う。
警察官と被疑者、
学校の先生と生徒のように、
立場が違う関係では、
えてして「説得」というより、
「説教」になってしまうことが多い。
よほど自分から下の立場におりていかないと、
説得はうまくいかない。
では、部下を動かすときには、
どうすればいいか。
そんなとき役立つのが
“レッテル法”である。
「○○しろ!」と言うのではなく、
「キミは○○の人間」というレッテルを
貼るだけでいいのだ。
上手にレッテルを貼ってあげると、
部下のほうも、
「なるほど、自分はそういう人間なんだ」と
納得してくれ、
結果として、
その通りの振る舞いをしてくれるようになる。
この原理は、ノースウェスタン大学の
リチャード・L・ミラー博士たちによって
確認されている便利な方法だ。
ミラー博士たちは、
シカゴにある公立小学校5年生たちに、
教室のゴミを散らかさないように
教えるという実験をやってみた。
その際、あるクラスの子供たちには、
レッテル法、すなわち、
「みんなとてもキレイ好きなね」とか
「このクラスは、ゴミを散らかさない生徒ばっかりなのね」と
話しかけてみた。
そういうレッテルを貼ってしまったわけである。
別のクラスの子供たちには、
通常の説得法、すなわち、
「どうしてゴミを散らかしてはいけないのか」と
いうことを理屈っぽく説明した。
どちらのクラスとも、実験を開始する前には、
ゴミをきちんとゴミ箱に捨てるのは約20%である。
ところが、「みんなキレイ好きな人たち」という
レッテルを貼って話しかけるようにしたところ、
なんと80%以上の子供たちが、
きちんとゴミを捨てるようになったのだ。
先生がゴミを捨てるようにと
説得した場合では、
45%ほどの子供しかゴミをきちんと
捨てるようにならなかったことから考えると、
レッテル法のほうが、
ずっと効果的であることが確認されたことである。
立場が上の人間が、
下の人間を「説得しよう」というのは、
あまり良い方法ではない。
下の人間は、
どうしても反発しようとするからだ。
その点、
レッテル法では、
そういう押し付けがましさを
巧妙に隠すことができ、
下の人間も
それを受け入れやすいわけである。
もしあなたが遅刻ばかりしてくる部下を
たしなめたいのなら、
「遅刻することがいかに会社に損害を与えるか」
といった説得をしようとするより、
ことあるごとに
「お前は、キッチリとした人間」という
レッテルを貼るだけにしたほうが
効果的である。
私たちは、レッテルを貼られると、
そのレッテルと一致するような
行動をするようになっていく。
「あなたは勉強が好きなのね」と
母親に言われて育った子供は、
全然そんなことはなかったのに、
次第に勉強好きな大人になっていくように、
私たちは、他人に貼られたレッテル通り
人間になってしまうのである。
本当に説得の上手な人は、
ひと目で「説得」とわかってしまうような説得を
” しない ” ものなのだ。
自然な会話の中で、
上手に部下にレッテルを貼っていこう。
そうすれば、
あなたの望んだ通りの人間に、
部下を変えさせることができるのだ。
以上です。
結構簡単に見えますよね、
レッテルを貼るって。
あと、上司が
「君はこれからどうしたいのだね。」
と、わざと質問して、
部下が
「今月新規客を○人、
確保するように仕事をしていきます。」
と言わせれば、
一貫性の法則が働き
そうするようになることもあるそうですが・・。
それでは、また、次回。
引用先
著書名:「人たらし」のブラック心理術
著者:内藤 誼人
出版元:だいわ文庫
より一部抜粋