ビジネスマンの父より息子への30通の手紙。「あえて挑戦を」後編。

こんにちわ、まさやんです。

 

新しく入学する学校へなじめるのかどうか、
不安に感じている息子を励ます内容の手紙ですが、

学校を仕事、又はプロジェクト、
今の自分の立場と置き換えて、

読んでみると
また興味深く拝読できるのではないでしょうか。

 

それでは、前回の続きです。

どうぞ。

 


 

君はいま戦いを、
この新しい学校に取り組むことを、

挑まれ、
人生の岐路に立っている。

 

この新しい、
統計的にも立証されたより
確実な成功への道で、

険しすぎるのではないかと、
足掛かりを試すことさえもしなければ、

君はすでにその若さで、
二十年あるいは三十年先に、

「人生は私の前を素通りしていった」

と言うのがおちの生活を始めることになる。

 

 

人の世には潮があって

満潮に乗り出せば 幸運をもたらし

無視すれば その航海はすべて

浅瀬に乗り上げ不幸に終わる

———————————シェイクスピア『ジュリアス シーザー』

 

 

この挑戦について考えてみよう。

やってみる決心をした場合、
どれだけの損害を考えられるだろう?

成功しなかったからといって、
誰も君の腕を切り落とすわけではないし、

監獄に放り込むことも、
バイクを取り上げることもない。

それどころか、
叩き出されれば私と話が合うようになる。

私も実業界でちょいちょい
そういう目に遭っているからである。

おかげでいまでは、
決して失敗を振り返らない。

昨日は夢想家にくれてやる。

私は今日の戦いのことで
頭が一杯である。

 

失敗は滑稽でもあり、
悲しくもある。

私たちは取り越し苦労をして、
胃潰瘍になり、

神経衰弱になり、
筋肉の痙攣、

湿疹、あるいは
顔面紅潮といった症状を起こす。

 

ところがたまに、
その暗い運命の日がめぐってくると、

思っていたほど
深刻ではないことに気がつく。

どういうわけか、

私たちがときには時間外労働までして
頭のなかに築きあげる悲劇は
ひどく的外れである場合が多い。

 

~中略~

 

君には「浸透作用」という言葉の意味が
分からないと思うので、その定義を言おう。

簡単に言えば、何であれ、
ある面の生活に完全に浸っていると、

その面を吸収しないではいられない、
ということである。

 

優れた資質の学生たちに囲まれていれば、
君が成功する確率は高まるだろう。

君はぼんやり坐って、
自分の前を素通りさせるタイプではない。

むしろ、
積極的にその先頭に立ちたいと思う。

少なくとも、
それがこれまでの君についての印象だった。

 

挑戦を受けたときにとる態度は
人によって違う。

 

人生を恐れる余り、
牧場の雌牛ほどの業績しかあげない人もいる。

挑戦を生き甲斐にして、
つねに新しい戦いを求めているもいる。

 

この両極端の間に、
「常識」と呼ばれる基準があって、

これが無意味な挑戦と
意味のある挑戦とを分けている。

 

まもなく君は
挑戦が人生の一部であることを知り、

巧みに対処するようになるだろう。

たいていは勝ち、
ときには負けるだろうが、

いずれにせよ、試みることによって、
それだけ成長できることを知るだろう。

ガブリエル・ビールが
1945年に言っているように、

 

「戦わないで征服する人はいない。」

 

君がこの、あるいはほかの、
人生の挑戦にどのように応じようと、
私は常に君を信頼している。

 

——————-子煩悩の父より

 


 

以上です。

 

しかし、
泣ける文章を書いてくれますね・・。

挑戦が人生の一部。

私自身は死ぬまで、
学ぶことを決めていますが、

果たして挑戦はいくつしたのか、
と問われると、片手で数える程度でしょうか。

でも新しい挑戦が来たら、
逆にワクワクするかもしれません。

 

それでは、また。

 

追伸:

上記の話は関係ありませんが・・、

1日1食を長年やっていると
平気で24時間食事しなくても良くなります。

身体の中の内臓がフワフワと、とても軽く感じ、
翌朝下っ腹は幾分へこんでいます。

そして気分は、
なぜか高揚します。

下腹部からグングン力が
湧き上がってくるのです。

不思議な感じです。

将来は48時間に
一度の食事にしようかなと考えています。

もともと、人間は
そう創られているそうですよ。

 

妻に言ったらものすごく
反対されました(笑)。

確かに家族で食事が出来なくなるので
それは致し方ないのかなあ・・。

 

 

 

引用先

著書名:ビジネスマンの父より息子への30通の手紙
著者:キングスレイ・ウォード
訳:城山 三郎
出版元:新潮文庫

より一部抜粋