近未来、実店舗が加速度的に消滅していく。「2025年、人は「買い物」をしなくなる」2回目。

 

こんにちわ

前回の続きです。

 

 

2020年3月17日付のテレ東ニュースで見たのですが、
無店舗、無人化、が少しづつ進んでいるようです。

郵便局が山深い集落などへの個別配達に
ドローンを使用開始したとのこと。
場所は東京奥多摩町のようですね。

ドライバー不足と再配達の課題を解決できる、
という狙いがあるようですね。


JR山手線、高輪ゲートウエイ駅に
カメラ50台の無人店舗が登場。

店内設置50台のカメラとAIがタッグを組み、
約600種類の商品と来客の顔を認識して
その動きを把握。

商品は出入口のモニター前でチェックさせ
交通系のICカードで支払うようですね。

 


今回も
それでは行きます!

 


 

ネットを介して「情報」につながる

「本当に店がなくなったら、
生活するのに困るんじゃないか」

このような心配をする人もいるだろう。

しかし、店がなくなって大変なことは、
実は限定的だと考えられる。

生活するのに困るどころか、
むしろ今より便利になって、

我々消費者には
有益であることのほうが多くなるだろう。

 

リアル店舗がなくなっても、
「買う場所」がなくなるわけではない。

むしろ「どこでも買える」時代になるのだ。

 

20世紀生まれの多くの人間にとって、
テレビは今も重要な情報源だ。

テレビのCMや情報番組を見て、
「これが欲しい」と思って実際に店舗に行き、

それと同じものを買うということは、
これまで当たり前のようにあっただろう。

 

ネットが普及してこれがどうなったか。

 

テレビを見て欲しいものがあったら、
わざわざ後日、店に行くのではなく、

その場で「ポチる(ECサイトで購入ボタンを押す)」
ことが可能になったのだ。

 

今後は、さらに「その次のステップ」に
進むと考えられる。

具体的に言えば、
テレビが起点になるのではなく、

インフルエンサーのSNSや友人らの口コミ、
自分の情報源が起点となり
物を買うようになるのだ。

 

「ネットはもう20年前から普及してきている。
これまでと何が違うんだ?」


そう思う方もいるかもしれない。

確かに、1990年代に、
世界中で多くの人々が
インターネットにつながった。

しかし、そのつながりは
「パソコンを使っているとき」
に限られていた。

私たちがまだ「リアル」と「ネット」を
区別しながら生活をしていた時代だ。

 

しかし、2010年代に入って、
スマートフォンが普及したことは、
大きな時代の転換点といえる。

それは「ネット」につながる時代から
「情報につながる」時代へとシフトした
ことを意味するからだ。

ネットにつながった状態というのは、
家の前に新しい道路ができた状態に過ぎないが、

これからは、その道路を行き交う人々との
つながりが始まるのである。

たとえば、SNSで友人からのこんな情報が
タイムラインに流れてくる。

 

「ネット販売限定のこのシャンプー、
ものすごくおすすめだよ。」
「この中古車、欲しい人を探しています。」

 

そんな情報が、目の前を行き来して、
いつでもどこでも瞬時にアクセスが出来る。

つまり、情報が起点となって直接的に
消費行動が生まれることが、
これからますます増えていくのだ。

実際、TwiiterやInstagram上には、
商品の話やそれを使ってみた感想が、
驚くほどあふれている。

もはや店舗では消費は
生み出されていないようにさえ見える。

そして店舗の閉鎖が進んで
全体的には店舗数が減る中で、

チェーン店舗が増えて同質化が進むと、
一層ネットショッピングが加速していくのである。


そんな時代になると、
店舗は人々から忘れ去られてしまうかもしれない。

日用品を除き、
「消費者が本当に欲しいもの」は、
店舗にはない可能性も高いからである。

 


 

今回は以上です。

次回は”「品揃えのよさ」に価値はない”です。
どうぞ、お楽しみに。

 

著書名「2025年、人は「買い物」しなくなる
次の10年を変えるデジタルシェルフの衝撃」
著者名:望月 智之
出版元:(株)クロスメディア パブリッシング