「色の秘密」最新色彩学入門より。その参。

こんにちわ、まさやんです。

色について
学んでいると

身近でいろいろと
無意識に感じているものですね。

それでは今回も始めます。

 


 

生死を左右する色彩

ロンドンのテムズ川にかかる
ブラックフライア・ブリッジは

以前は黒色で
投身自殺の名所であった。

これが緑色に塗り替えられてからは、
なんと自殺者は三分の一以下に急減した。

 

サンフランシスコの
ゴールデンゲート・ブリッジも、
また自殺の名所。
これは赤で塗られている。

 

それぞれの橋の立地や構造も異なり、
自殺を招くのは色だけの責任ではないが、
黒や赤がいけない理由がある。

赤は人びとの尻をひっぱたく色。

言い換えれば、人々のアクションを
強制する色なのである。

ブラックフライアは文字通りの黒で、
この黒が”くせもの”。

黒は人々の心をいやがうえにも
意気消沈させる。

 

ところが、逆に自殺者を思いとどまらせた緑
(自然色)は安らぎの感情を抱かせる。

自殺しようかどうしようか
苦慮している者にとって、

色ごときが
これほど干渉してくるなんて、
と思われようが、

微妙に色が心を左右するのである。

色は諸刃の剣ということを
強調しておきたい。

 

 

使うほどに若返るピンク

 

日本人は、焦茶、ネズミ色、黒などを
上手に着こなすと、シブイ、イキであると
高く評価しがちだが、

こうした配色ばかりだと、
老けるのが早まる。

 

というのは、これらの色は
身体に有効な太陽光線を吸収してしまい、
体内にまで伝えてくれないからである。

太陽光線は若返りの主役である。

目から入ってくる日光は、
種々のホルモンを分泌する
下垂体や松果体をはじめ、

自律神経の最高中枢である
視床下部一帯を刺激し、

内分泌系を活性化して、
若返りに効力がある。

 

それでは何が一番効果的かといえば、
ピンク色こそ若返りの色なのである。

実験では、女性がピンクのブラウスを着て、
ピンクのカーテンの部屋で生活するようにしたら

容貌や体が若返り、人柄まで明るく愛らしく、
目の覚めるような美人になったと報告されている。

 

若返り色のピンクをさらに積極的に活用するものに
色彩呼吸法がある。

ピンクの色彩呼吸法は、。
まずピンクの色を思い浮かべ

ピンクの空気を吸い込んでいるんだとイメージしながら
空気を吸い込み、息をゆっくりと吐き出す。

 

この深呼吸を、2,3、回繰り返す。

目が覚めたときと寝る前、
日中の都合の良いとき、
1日計3回。

ピンクの呼吸をしながら自分の肌は
なめらかになると心に描く。

 

さて、ピンクの呼吸は
実際にどうしたらよいだろう。

目の前に具体的なピンク色の
ものを用意する。

例えば、バラやシクラメンのピンク、色見本、
織物、スカーフ、着物、カーテン、クッション、ブラウス、
などのピンクを手元に置いておく。

 

そばにピンク色のものがあるほうが、
鼻孔に吸い込まれる空気を、
容易にピンク色に思うことが出来る。

そこで、ピンクの空気を胸いっぱい
吸い込んでから、「美しくなりたい!」とか
「若くなりたい!」と願うと良い。

ピンクの空気を吸い、息を止めて、
体で若返りたい部位があればそこへ
吐きかける。

どれくらいの期間で
効果が表れるかというと、
実験では半年以上。

いずれにしても、
日頃のピンクの呼吸法で

自分が美しく見え始め、
”しわ”や”たるみ”が消えていく。

バイタリティも高まり、健康も増進し、
その変化が他人にも分かるようになる。

 


 

以上です。

ピンク色の効果については
よく聞いたりしますが、

効果は個人差が
あるかもしれませんね。

それでは、また次回。

 

著書名:色の秘密 最新色学入門
著者名:野村 順一
出版元:文春文庫PLUS

より一部抜粋しました。

 

 

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