ビジネスマンの父より息子への30通の手紙。「誠実さの代価」後編。

こんにちわ、まさやんです。

 

誠実さは、
お金で買えないものの一つですよね・・。

ビジネスや人生においても
とっても大切だと思います。

 

某本で読みましたが、

 

「才能やスキルは
雇ってからどうとでもなる。
いくらでも後から学べる。

ただし、
人柄だけは、
全くどうにもならない。

会社では、
どうしようも出来ない。

人を雇うときは、
人柄を最重視せよ。

そして人柄としての
採用基準は、
明るく、素直で、誠実。」

だそうです。

 

確かに
明るく、素直で、誠実な
方が周りにいると、

楽しく仕事が出来そうですね。

 

それでは「誠実の代価」の続きをどうぞ。

 


 

第四の最も重要な点は、
君がこの件で自分の品性を傷つけないで
すんだことである。

君は自分自身、
あるいは会社の信用を危うくしてまで
頑張ろうとはしなかった。

(もしそういうことがあったとすれば、
君は当然、頭を抱えているわけで、

私も君に、身をかがめて、
素早い一発を頂戴しろと言うだろう。

何をどこにくらうかは君も
承知の通りである。)

 

わかるだろうか、
君には誠実な人格がある。

相手にはそれがないことは
明らかである。

そういう人が実業界で
長期的に生き残る可能性には、
びた一文賭ける気にはならない。

 

~中略~

 

誠実な人格の持ち主であるということは、
道徳性の高い生活態度が身についている、
ということ。

つまり、その人の日常がいつも真面目で、
正直で、率直と言うことである。

実業界では、そのような特質をそなえることが
長期的な成功をもたらす生命力になる。

短期的には、顧客に約束した内容の手抜きをして
儲けを膨らませることも難しくはない。

 

しかし長期的には、そのような手口は
業界で大失敗をする人たちの礎石になる。

勝利者たちはそれを疫病のように避ける。

 

最も重要なルールの一つは、
君は真実を語らなかったと、
決して人に言われないようにすることである。

 

アユブカーンも言っている。

「信用は細い糸のようなもので、
ひとたび切れると紡ぐことは不可能に近い。」

 

君が最近経験したように、

誰かに欺かれたら、
ほかに八つ当たりして、
欺いてやりたいと思うかもしれない。

それが人情だろう。

 

私たちはたいてい、こういう目に遭うと、
同じように反応する。

やられた分だけやれば傷ついた自尊心が
おさまるとでも思うのだろうか。

 

しかしこの時点で、
君は損をしようとしている。

大損を!

これまでのところ、
君は何も失っていない。

 

もともと君のものではなかった
契約を逸しただけだ。

もし君が怒り、
あるいは衝動的な復習欲にかられて、

我を忘れれば、
もっと多くのものを失う危険性がある。

 

ここでこの件について
次の観点から考えてみよう。

もしこの契約が成立していたら、
君はどんな問題を抱え込んだろう?

この品性の卑しい人物に
絶えず接しないですんだら、

どんなによかっただろう、
と思わないだろうか?

契約を逸したことが失敗どころか、
姿を変えた幸運である可能性も
充分に考えられる。

 

経験を積んだことで一点、

君の取引相手になったかもしれない
人物の本性を、

その前に知ったことを幸いとみて1点、

こう考えれば、
君の努力は充分に報いられるだろう。

 

ともかく、これは昨日のことである。

明日も事業を続けていくために、
君は今日、何をしているのだろうか?

 

—————–君の守護天使より

 


以上です。

 

ですよね~、
済んだことは仕方がない。

過ぎた時間は
お金で買えればいいのですが、
そうもいかない。

 

「過去は幻想、」
と言います。

(過ぎ去った時間は
思い出の中にしか生きていない
という意味だと思いますが)

生きている今現在を
懸命にやるしかないですね・・。

 

それでは、また次回。

 

 

引用先

著書名:ビジネスマンの父より息子への30通の手紙
著者:キングスレイ・ウォード
訳:城山 三郎
出版元:新潮文庫

より一部抜粋