こんにちわ、まさやんです。
人生に役立つかもしれない知識を
書籍からちょこっと拝借して、
備忘録代わりにブログを書いています。
特にネットビジネスをしている方は
コピーライティングの重要性について
今更述べることもないと思いますが、
あらためて私も復習の意味もかねて
学びたいと思います。
それでは、どうぞ。
■説得力という秘密
テキサス州ダラスにある
センサー・ウオッチ社の研究所。
私は顕微鏡を覗いて、
新しいデジタル時計の設計、製造、
組み立ての方法を出来る限り知ろうとしていました。
「全ての接点が
金メッキされているのはなぜですか?」
と私。
技術者が答えます。
「あらゆる集積回路で接点は金メッキされています。
これも技術の一つです。」
そんな会話が続きます。
もうかれこれ二日になりますが、
私はなおも、この広告で紹介する予定の新しい
デジタル時計をすみずみまで調べようとしていました。
まだ、この新製品の利点を宣伝できるような
段階には達していません。
当時、ほとんどのデジタル時計は、
時間を見るためには、
ボタンを押して、
ディスプレーを照らす必要がありました。
センサー・ウオッチ社の新製品の場合は、
ディスプレーの後ろの薄いカプセルに入った
不活性な放射性物質のおかげで、
ディスプレーは常時光り輝いていました。
●事実が説得力を生む
つまり、時計に目をやれば、
ボタンを押さなくても時間が
わかるということです。
たとえ夜でも。
しかし、この商品には説得力の
強い紹介が必要だと感じており、
それにはまだまだ物足りない状況でした。
「センサー770」は、
製造コストも高ければ
販売価格も高い新製品です。
ですから、他の時計とは違う特別な
何かが欲しかったのです。
「なぜ放射性物質を時計に使うことを
誰も思いつかなかったのですか?」
それが私の次なる質問でした。
技術者は私を見つめ、
少し間をおいてから言いました。
「透明なカプセルに放射性物質を入れ、
漏れないようにする密封する技術がなかったのです。
レーザーを使った技術が開発されるまでは。
今はレーザーでカプセルを密閉します。
レーザーがなかればカプセルを完全に
密閉することはできません。」
これだ、と私は思いました。
コンセプトは明快です。
そして、この新しいデジタル時計に
次のようなキャッチコピーをつけたのです。
「レーザービームのデジタル時計」
宣伝文では、レーザービームのおかげで
この時計が出来たこと、
その新技術が消費者にとって
福音となったことを語りました。
こうして一つのコンセプトを定めたことで、
センサー770は何億円もの売り上げを
記録し、利益を上げました。
カプセルを密閉するレーザービームという事実
を突き止めた時点で、
他社製品と一線を画すこのユニークな
キャッチコピーを私は思いついていました。
しかし、そのコンセプトが浮かぶまでには、
数日にわたる徹底した研究と学習が
必要だったのです。
これは数分で見つかることもあれば、
数時間、ときには数週間かかることもあります。
今回は具体的な知識をインプットしながら、
数日間辛抱した成果でした。
以上です。
商品の特徴を見極める、
なかなか難しいですよね。
USPを見つけるのは
なかなか困難を伴いますよね。
でも見つけると
大ヒットにつながることもあります。
引用先
著書名:全米No.1のセールスライターが教える
10倍売る人の文章術
著者:ジョセフ・シュガーマン
監訳:金森 重樹
出版元:PHP
より一部抜粋