2036年からのタイムトラベラー未来人ジョン・タイターの大予言・第1回-全7回

書籍内容を全て見た後、
大変な衝撃を受けました。

これは真実・・なのか、
フィクションなのか?

彼は何者なのか?
この世界で一体何をしたいのか?

様々な疑問で頭が一杯でした。

 

2036年の世界から
2000年へやってきたジョンタイター。

彼が話す
タイムトラベルの世界・・。

最終的な判断は
皆様にお任せいたします。

 

それでは、どうぞ!

 


 

まえがき

 

2000年11月、アメリカのとあるオカルト
掲示板に2036年からタイムトラベル
してきたという男の書き込みがあった。

男の名前は、ジョン・タイターといい、
軍事目的で1975年に行った後、
2036年に戻る途中でこの時代に
立ち寄った、ということであった。

バカにする物、
興味本位で質問する物、
真剣に議論する者・・・、

様々な質問に対し、
ジョンはタイムマシンと
タイムトラベルの原理、

近未来の出来事などを交えて、
委細に一つずつ答えていった。

そして、翌年の2001年3月24日、
「予定の任務は完了した」と言い残し、
ジョンは忽然と姿を消した。

2003年、イラク戦争が起き、
アメリカ国内で狂牛病が発症、

さらにCERNが陽子ビーム加速実験の
開始を発表すると、

にわかにジョンが書き込んだ掲示板が
脚光を浴びた。

その理由は一つ、この書き込みの中で
ジョンが予言していたことだったから
である。

本書は、ジョンが
書き込んだログをもとに、

アメリカで2003年に発行された
「JOHN TITOR A TIME
TRAVELER’S TALE」
を翻訳したものである。

この原書には
ジョンの母親と名乗る女性が

【子供のジョンと未来から来た
大人のジョンとの奇妙な生活】
について説明しており、

未来人ジョンが
書き込んだログについても
コメントを残している。

 

タイムトラベル・タイムマシン・
予言・ジョン・母親・・・・、

全てにおいて疑問符を
付けざるを得ない話ではある。

が、しかし、ジョンのログは力強く、
予言した出来事の的中により、

現在でもネット上にて内容の真偽に
ついて積極的に議論が行われている。

 

 

 

 

※●ジョンの母親といわれる人物の記述

2000年11月  

ジョンは夫のパソコンと
メールアドレスを使って
ネットに書き込みを始めました。

約1週間後、
彼は別名を使い、

別の方法で
アクセスするようになりました。

私たちは
セキュリティについて
不安を述べましたが、
彼は安全だと請け負いました。

どうせ、彼の話など
誰も信じないだろうし、

彼の所在を突き止める技術は
短期間では使えない、
使っても失敗すると言いました。

それにジョンはネット上で
話した人々に対しては、

普通では考えられないほどの
信頼を抱いていました。

 

2000年11月2日 ■ジョン書き込み

この世界線にはティプラーやカー

(※訳注:
フランク・ティプラーは
アメリカの物理学者、
ロイ・カーはニュージーランドの
物理数学者。
いずれもブラックホールに
関する理論で知られる)

を知っている人などいないのではと、
もう少しであきらめるところでした。


約1年後には、
CERN(欧州原子核研究機構)で
タイムトラベルの基礎研究が始まり、

2034年に
初の「タイムマシン」の完成により
研究は終結します。

写真を掲載できないのは
残念でありません。
できるものなら
お見せしたいと思います。

 

※●ジョン母親記載分

ジョンが私たちの時代に現れたのは、
1998年夏のことです。

それから2年余り、
私たちと共に過ごしました。

この間、
私がタイムマシンを見たのは
1度だけです。

近くに立った時、非常に大きな畏怖を
感じたことを覚えています。

マシンは真っ黒で、
なんだか生きているように思えました。

ジョンが言っていることは
実現したと考えられています。

2001年秋、
CERNでは科学者たちが
実験室内でブラックホールを
作る可能性を論じている
という発表がなされたのです。

 

 

■ジョン記載分

個人情報を登録することなく
写真をアップロードできるサイトは
あるでしょうか?

喜んで写真をお見せしますし、
どんな質問にも答えたいと思います。

タイムトラベルを可能にする
重力歪曲装置の基本的な構成を
知りたいという書き込みを見ました。

下記に示すのがそのシステムです。

 

⑴2つのミクロ特異点を収めるための
 磁性装置

⑵ミクロ特異点の質量と重力を変える
 電子注入体

⑶冷却・X線システム

⑷重力センサー(VGLシステム)

⑸メインクロック(セシウム時計4台)

⑹メインコンピューター装置(3台)

 

質問:タイムトラベルについて
説明してくれますか?

目的地の座標を
コンピューターに入力した後、
装置が立ち上がるのに
少し時間が掛かります。

アラームが鳴り小さなライトが点いて、
カウントダウンが始まります。

この時点で、乗組員はシートに
体を固定しておかなければなりません。

 

装置により重力場が生じ、
乗組員も急速に巻き込まれていきます。

エレベーターが
高速で上昇するときのように、
装置にぐいっと引っ張られる感じです。

この感覚はどんどん強まっていきますが、
どこまで強くなるかはパワー設定により
異なります。

パワー全開の場合、
万有引力定数は2G、
装置に近ければそれ以上にもなります。

深刻な副作用はありませんが、
私はフライト前に
物を食べないようにしています。

 

明るい閃光は見えません。
外からは、光が周囲で屈折し、
それと同時に乗り物が
加速していくように見えます。

このとき紫外線光が
瞬時に炸裂するため、
サングラスをかけるか目を閉じるか
しなければなりません。

私の個人的な意見ですが、
虹の下を走っているように
見えると思います。

その後色が消えて黒くなり、
装置をオフにするまで
真っ黒な状態が続きます。

マシンの外側には
かなりの熱が生じるので、
窓は閉めておかねばなりません。

また重力場によりマシンの周囲に
小さなエアポケットが出来ます。

圧縮空気を持ってきていない場合、
これが唯一の酸素の供給源となります。

 

このエアポケットは
短時間しか持ちませんが、
危険なレベルになれば
二酸化炭素センサーが
知らせてくれます。

C204型の装置は
1回のタイムトラベルが
50年~60年の範囲なら
正確に動作し、

パワー全開の場合
約10年間を1時間で移動します。

装置の動作中や
パワーが変化するとき、
あるいは装置がオフになるとき、
かすかな機械音がします。

静電気のパチパチという音は
かなり大きく聞こえます。

 

質問:2036年について覚えていることを
教えてもらえますか?

2036年の事は
はっきりと覚えています。

けれども2036年の事を
詳しくお話しするなら、
物事が今とすっかり変わった事情を
説明しないといけないでしょうね。

2036年には、私は家族と一緒に
フロリダ州中央部に住んでおり、
タンパにある軍の基地に
配属されています。

2015年に世界戦争が起こり、
30億人近くの人が死にました。

生き残った人々は、
互いに身を寄せ合うようになりました。

家族中心、
そしてコミュニティ中心の生活を
送っています。

両親から数百キロも離れて
暮らすことなど想像もできません。

不要な食品や娯楽用品を
大量に生産する大規模な工場は
全くありません。

食物や家畜は
現地生産・現地販売されます。

読書やおしゃべりに現代の人々よりも
ずっと多くの時間をかけます。

信仰にも厚く、だれもが暗算で
掛け算や割り算ができます。

 

質問:タイムマシンンの操作マニュアルを
もっと載せてもらえませんか?

検討しますが、
ほとんどの人にとって、

好奇心を満たす程度の役にしか
たたないと思います。

 

質問:別の世界線の自分に合うこと
はできますか?会ったらどうなりますか?

私はいつも驚いてしまうのですが、
この概念を想像したり
受け入れたりすることが
どうしてそんなに難しいのでしょうか。

何も起こりません。

宇宙が終わることもありませんし、
生存を脅かすような
パラドックスの問題も生じません。

時空(四次元の世界)は、
ありとあらゆる量子状態から
成り立っています。

エヴァレット・ホイーラー・モデル

(※訳注:
物理学者ジョン・ホイーラー
とその弟子ヒュー・エヴァレットが
提唱した「多世界解釈」のこと。

一般的には、SFにおける
「パラレルワールド」の概念と
混同されている)

は正しいのです。

私は異なる世界線で自分自身に
2回会っています。

最初はトレーニングミッション中、
そして2回目は今です。

私は1998年生まれですから、
この世界線におけるもう一人の
「私」は2歳です。

私のいたところでは、
こういう言い方をします。

「起こりうる、
あるいは起こるであろう事は全て、
既にどこかで起こったことである。」

 

質問:あなたの世界線とこの世界線
との違いはどのようなものですか?

そもそも、
私がここにいるという事実により
違いが生じます。

またニュースの出来事などの
ちょっとしたことで、

少し違っている場合がある
ということにも気づきました。

この世界線と私の世界線との
時間的な誤差は1~2%だと思います。

もちろん、私がここに
長く留まれば留まるほど、
私から見てそのズレは大きくなります。

 

質問:そのタイムマシンで
タイムトラベルを思いのままに
操れるのですか?

操ることはできます。

しかし重力歪曲装置には
操作上の限界があります。

時間の通リは円錐状になっていると
考えてください。

円錐の中心から離れれば離れるほど、
世界線の違いが大きくなっていくのです。

 

C204型の場合は
約60年の時点で「逸脱」し始めます。

つまり60年移動後は
信頼性が急速に下がり、

世界線の誤差が
大きくなるという事です。

別の言い方をするなら、
キリストに会いたくて
2000年さかのぼっても、

キリストが誕生しない
世界線にたどり着く可能性が
かなりある、ということになります。

コンピューターと重力センサーは
タイムトラベルの「記録を取る」ので、
出発した時点に戻ることが出来ます。

今まで以上に高速な装置の研究が
進められているそうです。

それを用いれば、
誤差の信頼性を高めて

さらに遠い過去まで
さかのぼれるようになるのでは
と思います。

 

質問:タイムトラベルする際の、
技術的な一番の問題は何でしょうか?

タイムトラベルで難しいのは
重力を曲げることではなく、

コースを決め、移動環境の中で
基本的な「位置」を保つことです。

これを行うのはVGL(可変重力ロック)
というシステムです。

基本的には、
波動の中を「トリップ」する間、
装置が局所重力の読み取りと
サンプリングを行います。

重力が遠すぎる場合、
装置はストップするか、
最後にサンプリングを行って
正しい読み取り値を示した時点まで
戻るかします。

故障等あれば、装置は停止して
そのときにいる時点に落下します。

 

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第1回目は以上です。

 

いかがでしたでしょうか。
知的好奇心が刺激されませんか。


第2回目をお楽しみに。

 

著書名:「MAXムック
未来人ジョンタイターの大予言」

発行人:大山日出夫
編集人:鎌田潤哉
発行所:株式会社マックス

企画・編集・執筆/高橋駿輔
執筆/総合情報サイト ALL about
世界情勢・ワールドニュースガイド 鳥羽賢