人の上に立っているリーダーは、リーダーとしての素質がある人ばかりだろうか?。「社長力を鍛えるリーダーシップの極意」より、その壱。

こんにちわ、まさやんです。

 

さて、みなさんは
中小企業の社長と聞くと
どのようなイメージが湧くでしょうか?

 

 

すぐに怒鳴り散らす
お金のことしか言わない

取るに足らない
細かい事を取り上げ
すぐに注意する

優秀な社員がいると、
仕事の邪魔をする

お抱えの税理士からの受け売りなのか、
突然数字は嘘は言わない、などとのたまい始めて

その数字を挙げた社員への感謝の言葉は
一切ない。

さらに愛人を部下にしたり、
給料の遅配を平気で行ったりする。

 

さらに

本来は一つのチームとして
お互いに結束して協力し合い、

ミスも成功も共有しながら
業務を進めるべきなのに、

行っているのは社員同士で競わせる、
最低のマネジメント。

次第に社員同士、
足の引っ張り合いがし始め、

もちろん社員同士で
飲みいくこともほとんど無く、

スタッフ一同勢ぞろいするのは
送別会のときのみ。

人間関係のトラブルが頻発し
離職率が半端なく高い職場。

 

ちなみに私は
上記のような職場を全て経験済です。

時折、思い出すたびに
溜め息しか出ません。

 

まあ、人の上に立ってはいけない人間が
上に立つとすさまじい負の連鎖が続くものだなあ、
ということを身にしみて感じました。

 

どうして、社長って
こんなヤツばかりなんだろうと考えていた折、
一冊の本に出会いました。

 

その本とは
「社長力を鍛えるリーダーシップの極意」です。
著者はケン・シェルトン。

 

著者は、エグゼクティブ・エクセレンス・
パブリッシング社の会長にして編集部長。

同社は個人の人間開発や
組織開発をテーマにしたニュースレター
雑誌、オーディオブック、
CD-ROMなどを取り扱っています。

ブリガムヤング大学とサンディエゴ州立大学で
マスコミュニケーションと組織コミュニケーションの
修士号を取得。

カリフォルニア州サンディエゴでは、
マーケティング・コミュニケーションの専門家として
ゼネラル・ダイナミクス・エアロスペース社に4年間勤めました。

この著書はリーダーシップの分野における
30年の実績と観察、経験に基づいて書かれています。

 

それでは
本物のリーダーについて、
などについて学んでいきましょう。

 

それでは、どうぞ。

 


本物のリーダーはどこにいるのか

■リーダーシップとマネジメントの大きな違い

 

リーダーシップとは
何かを革新し、開始する力
ほかならない。

マネジメントとは、
すでにあるものをコピーし、
管理することだ。

リーダーシップは
創造的で、柔軟で、そして
すばやい。

 

リーダーシップは
数字ではなく
地平線の彼方を見つめる。

 

優れたマネージャーは、
物事を正しい方向へ矯正するが
優れたリーダーは正しいことをする。

正しいことをするとは、要するに
目標や方向性、目的、ビジョン、
夢、道のりを定めるという意味だ。

 

マネジメントの要点が効率なら
リーディングの要点は実効性だ。

マネジメントをどうやるかという「方法」を
示すものなら

リーダーシップは何を、
なぜやるかを表す。

マネジメントはシステムやコントロール
手順、方針、構造、に関わるものだが、

リーダーシップは
信頼と人間に関わる。

 

神話学者のジョーゼフ・キャンベルは、
多くの人がはしごを上るような人生を
過ごしているが

一番上までたどり着いたところで
そもそもはしごをかける壁が
間違っているのだと指摘する。

競争に敗れ去っていく
組織のほとんどは

マネジメント過剰で
リーダーが足りていない。

 

そうした組織のマネージャーは、
間違ったことを美しく
効率よく実現する。

彼らは間違った壁を上っている。

 

~途中省略~

 

では、リーダーの素養とはなんだろう?

それはカリスマだと言う人がいる。

 

カリスマの有無は人それぞれで
持っている人もいれば
持っていない人もいる。

ところが多くのリーダーは
とりたててカリスマ的とはいえなくても

部下の心に強い信頼と
忠誠心を呼び覚ましている。

 

そうした人を惹きつける能力を使って
リーダーは組織の文化に変化を起こし
将来のビジョンを実現する。

「どうやって実現したのですか?」
と尋ねると

彼らは人間としての力だと
答える。

共感、信頼、相手への敬意、
そして勇気と言ったもののおかげだ
と言うのだ。

 

ところが現在、
そうした「みんなにとって良いこと」の定義は
人によってばらばらで

さらにそれを追求しようと言う
姿勢も見られない。

 

人々は自分の電子の城に閉じこもり
自宅で仕事をし

コンピューターを使って
世界とコミュニケーションを取る。

留守電機能を使って
かけ直すべき電話をふるいわけ、

録画機器を使って映画を鑑賞し
電子レンジで食事を暖め

体を管理するトレーナーを付け
最先端のセキュリティーシステムを導入して
世界と自分とを隔てようとしている。

流行に敏感な人間によれば

こうした現象を
「引きこもり」と言うらしいが、

究極の自分勝手といった方が
正確ではないかと思う。

 

いずれにせよ、今の私たちは
リーダーを欲していないように見える。

そしてこの醜く、強欲な時代に
私たちは陰謀を巡らせるのが
うまい人間を好んでいるように見える。

だからこそ、ホワイトハウスや
理事室、さらには教室も、
そうした人間が牛耳っているわけだ。

それを考えれば、
私たちがもっとうまくやることに
疑いの余地は無い一方で

私たちがもっとうまくやることを
望んでいたのかという点には
大いに疑問が残る。

そして今、私たちはその報いとして
夢を失って漂流し、

自己利益という繭のなかでぬくぬくと
過ごすことを運命付けられている。

 

多くのエグゼクティブが、
現実世界に対する鋭敏な感覚を失って”見える”のは
実際に失っているからだ。

地位やお金、状況などによって
組織内で実際に起こっている物事から
切り離されているからだ。

 

現代アメリカのリーダーは
庶民と触れ合い、彼らの生活を知り

競争を勝ち抜き、
困った人を見たら傍観するのではなく
怖がらずに手を差し伸べなくてはならない。

それが出来ない限り

彼らの声は
厚い板ガラスの向こうから
話しかけているような

遠くかすれたものになり
現実の世界を生きる人たちの

複雑な生活を映したものには
なりえないだろう。

 

物が溢れる現代社会では
物欲を満たすのがすべてという
考え方が広まっている。

それは、良い言い方をすれば
実利的な考え方だが

悪い言い方をすれば
野蛮な考え方だ。

実際、各企業は、
ライバルの肉を食いちぎり
骨や筋肉を売り飛ばしている。

そこに一般の利益や
公共の美徳という考え方はない。

 

あるのはただ自分の利益だけだ。

 


 

今回は以上です。

次回をお楽しみに。

 

 

著者名:社長力を鍛えるリーダーシップの極意
著者名:ケン・シェルトン
翻訳者:高崎 拓哉
出版元:ダイレクト出版

より一部抜粋しました。